forの制御変数に使える文字 †for /? を見ると、A-Z a-z の合計52個のようだが、実際には % , ; = 以外のほとんどの 記号が使えるようである。ただし、特殊文字については ^ によるクォートが必要。 for %%^" in (1 2 3) do echo %%^" また、tokens= 指定による追加の変数もASCIIコード順に割り当てられる。 for /f "tokens=1-3" %%Z in ("A B C") do echo %%Z %%[ %%\ カッコ内のでの改行や区切り †in 部のカッコ内においても、区切りのところで ^ を書かずとも改行できる。 for %%I in (A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z ) do echo %%I 改行は空白と同じに見なされる様だ。 for /f "delims=" %%A in ('echo aaaa bbbb cccc ') do echo %%A → aaaa bbbb cccc を表示 また、要素の区切りには空白のほか、= ; , も使用できる。 for %%I in (A=B;C,D) do echo %%I → A B C D を順に表示 従って、in 部の (' ') や (` `) 内でこれらの文字を使う必要があるときは ^
によるクォートが必要。 for /f "delims=" %%A in ('echo =') do echo %%A → ECHO は <ON> です。を表示 for /f %%A in ('echo ^=') do echo %%A → = を表示 for %%A in (A ^= ^; ^,) do echo %%A → A のみ表示 for /f %%A in ("A=;,B") do echo %%A → A=;,B を表示 区切り記号ではないが、( ) (' ') (` `) 内で ) を使うときもクォートが必要である。 for /f でスキップされる行 †for /f でテキストファイルから読んだり、コマンド実行結果を処理したりする際、 空行はスキップされる*1。 ただし正確には空行をスキップするのでなく、for制御変数が空の場合にスキップされる。 例えば "tokens=2" と指定した場合、空行でなくても2番目のトークンが無い場合、 つまり、空白で区切られた語が1つしか無い行もスキップされる。 下記のように文字列指定の場合も同様。 set N=0 for /f "tokens=3" %%A in ("a b") do set /a N+=1 echo %N% → 0 が表示される for /f "tokens=2" %%A in ("a b") do set /a N+=1 echo %N% → 1 が表示される tokens= で複数のトークンを指定した場合、追加の変数は該当トークンが無い場合は 空になる。最初のトークンが空で無い限り、行は処理される。 オプションは " " で囲まなくても良い †for /? を見ると、オプション指定時は " " で囲むように書いてあるが実際は 囲まなくても良い。 for /f usebackq %%A in (`time/t`) do echo %%A ただし、= , ; は、for 文の構文解析において空白と見なされるので、これらを
使うときは、個別に ^ でクォートするか、全体を " " で囲んでクォートする。 for /f tokens^=1^,2^ delims^=: %%A in ('time/t') do set H=%%A&set M=%%B for /f "tokens=1,2 delims=:" %%A in ('time/t') do set H=%%A&set M=%%B "delims=" と "tokens=*" †読み取った文字列を分割しない場合、for /f "delims=" と for /f "tokens=*" の
2通りの方法がある。前者は区切り文字無しを指定、後者は区切り文字はデフォルトだが
全てのトークンを得るという違いがある。具体的には、前者では文字列そのままが
得られ、後者では先頭の空白文字が削除されて得られるという違いになる。 delims= に空白を含める †デリミタのデフォルト値は空白とタブである。デリミタをカンマと空白にしたいとき、
"delims=, "と指定するが、tokens= 等の他のパラメータがある場合、delims= は
最後のパラメータとして指定し、パラメータを閉じる " の前に空白を置くことで
デリミタに空白を含めることが出来る。最後に置かないと空白は他のパラメータとの
区切りとみなされてしまい、デリミタの一部とはならない。 usebackq の使い時 †for /f 構文の in ( ) 部の書式は、usebackq オプションの有無によって2通りの パターンがある。どういうケースの時に usebackq を指定すべきか。
eol= のデフォルト値と空にする方法 †for /? を見る限り何も言及が無いので、eolパラメータのデフォルト値は空のように 思えるが、実際は ; (セミコロン)である。しかも簡単に空にすることは出来ない。 for /f "eol= delims=" → 空白がeol文字となって空白で始まる行がスキップされる for /f "delims= eol=" → " がeol文字となって " で始まる行がスキップされる delims が空でないときはそれと同じ文字を eol 文字に指定することで、eol 機能を 無効に出来る。delims と eol の両方を空にするには、 for /f delims^=^ eol^= と、" " でパラメータを囲まずに特殊文字の = と空白を個別に ^ でクォートする。 |